肉離れ(筋挫傷)・捻挫

2023.10.10

肉離れ(筋挫傷)・捻挫

【肉離れ】

 

肉離れとは

 肉離れは医学的には筋挫傷と呼ばれ、筋肉に引き伸ばされる力が働いたときにおこりやすいとされています。主にスポーツ現場での発生が多く、負傷してしまう筋肉やケガの程度も様々です。

 

肉離れの好発部位

 肉離れはすべての骨格筋で起こりうるとされています。起こりやすい筋肉はハムストリングス(太ももの後ろ)大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)下腿三頭筋(ふくらはぎ)が大半をしめています。こうしてみると肉離れは下半身の筋肉で起こることが多いことがわかります。

 

肉離れのメカニズム・原因

 肉離れは筋肉を収縮させ、関節を動かそうとしたときに、それを逆方向に動かす力(筋肉を無理やり引き伸ばそうとする力)が働くことで筋肉が耐え切れなくなることで発症します。多い動作ではハードルの跳躍動作、サッカーのキック、短距離走のスタート、チアリーディングの開脚等が多いです。

 

【捻挫】

 

捻挫とは

 捻挫は関節におこる外傷で、関節に外から何らかの力が加わることで、関節を支えている靭帯や関節包(関節を包む膜)などが損傷する怪我のことを言います。

 

捻挫の好発部位

 捻挫も肉離れと同様、足首、肩、手首、膝などあらゆる関節におこるといわれています。その中でも足関節(足首の関節)が起こりやすいとされており、その中でも前距腓靭帯と呼ばれる靭帯が損傷しやすくなっています。

 

【まとめ】

 

気温が低い季節は要注意

 秋~春の初旬にかけては気温が下がりやすくなっています。空気が冷えると体内の熱が奪われ筋肉や関節も硬くなります。そのためこの季節はストレッチ不足による肉離れや捻挫が多く発生します。もしとっさの動作で筋肉や関節を傷めてしまった場合は自身で対処せず、近くの接骨院または整形外科を受診するようにしましょう。



院長 髙見 広平