ぎっくり腰(急性腰痛症)

2023.10.06

ぎっくり腰(急性腰痛症)

ぎっくり腰とは

 いわゆる「ぎっくり腰」は腰部を中心として運動障害を伴う非常に強い痛みを指す一般的に用いられる名称で、医学的に用いられる病名や診断名ではありません。欧米では「魔女の一撃」ともいわれ、激しい痛みを伴い、数日間~数週間痛みで歩けなくなることもあります。

 

ぎっくり腰の原因

 ぎっくり腰になったとき、実際に体の中で何が起きているかというのは実はまだ解明されていません。発症のきっかけとしては「重い荷物を持ち上げたとき」などの強い力が加わったときだけでなく、「前かがみの姿勢から起き上がったとき」や「お辞儀をしたとき」「朝起きあがったとき」などの弱い力で引き起こされることも少なくありません。これらのきっかけには「中腰である」という共通点があるため、日常生活での中腰姿勢には注意が必要です。

 

ぎっくり腰になってしまったと思った時

 もし「ぎっくり腰かも」と思っても放置することは良くありません。なぜならその裏にはヘルニアや骨折などの別の疾患が隠れている可能性もあるためです。急に激しい腰痛を感じたときは自身の判断で対処せず、整骨院や病院などの医療機関で治療を受けるようにしましょう。

 

気温が低くなる時は要注意

 気温が低くなる秋~春初旬にかけては特に注意が必要です。気温が低い時は筋肉が冷え固まりやすくなります。その状態の筋肉はとっさの動きや強い収縮に耐え切れず損傷を起こしやすくなります。予防法としては日頃のストレッチと体を冷やさないということを心がけて生活するようにしましょう。



スタッフ 川村 航平